国も違う、文化も違う、民族も違う山伏とネイティブアメリカンには、哲学的な考え方や天文学の捉え方など、不思議なほど共通する点が多く存在します。その共通点の１つに、『違いを受け入れ、共に学び尊敬する』という教えがあります。特に英彦山山伏は、昔から様々な信仰や思想を受け入れてきました。いわゆる神仏習合という考え方です。同様に、ネイティブアメリカンにも、違う部族や考え方を尊重し歓迎するパウアウという神聖な儀式があります。　

　国境を超え、違いを認め合い、お互いを尊重することが求められている今、山伏やネイティブアメリカンの古来より伝承されてきたこのような思想は、現代の時代だからこそ私たちに強く訴えてくるものがあると信じています。この国際的な異民族交流を通して、民族の違いを乗り越え、私たち地球の星族として『未来の子供たちから預かった地球を守る』という責任を果たすために、今までにない２つの国際的な民族交流を英彦山で行います。10月にはネイティブの地から約５民族のネイティブアメリカンが２０名ほど福岡県の英彦山に集います。これは、世界で初めての試みです。どうかこの素晴らしい民族交流の第一歩を皆様と一緒に迎えることができれば幸いです。

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